貝原益軒『養生訓』~心の楽しみを知る~ ブログ更新

貝原益軒さんの『養生訓』を題材として、森林浴の効果について書きました。
ブログには書けなかったことを二つ書いておきます。
森林由来のフィトンチッドの作用
フィトンチッドは、樹木が発散する揮発性物質で、そのおもな成分は、テルペン類とよばれる有機化合物です。本来は樹木が傷つけられたりしたとき、自分自身をまもるために発散するものですが、リフレッシュ、消臭・脱臭、抗菌・防虫など人体やくらしに有益な効用が知られています。
ヒノキ材や葉油、α-pinene(杉や松など針葉樹などが持つ特有な香りを有する物質で、様々な生理活性作用がある)がそれに当たります。
フィトンチッドの作用機序
①呼吸から血液を介して直接、NK(ナチュラルキラー)細胞に作用し免疫機能を活性化します。
②嗅覚神経からの刺激が脳を沈静化させ、自律神経機能を制御することでストレスホルモン分泌を低下させ、NK細胞を活性化します。
森林浴による感情・気分への影響
”POMS”という気分や感情の変化を調べる調査票で森林浴前と森林浴後の心身の状態を調べました。
「活気」という項目が有意に上昇。
「緊張・不安」「抑うつ」「敵意・怒り」「混乱」「疲労」の得点が有意に低下。
森林浴は「うつ状態」の改善に有効であることが考えられるそうです。✨
さあ、自然に触れあいましょう!!というブログを更新しましたので、ご興味のある方は、どうぞご覧ください。