令和5年5月 施術スケジュール更新しました!

暮らしやすい季節になってきました

 令和5年も5月に入りました。

 皆さま、体調や気分はいかがでしょうか!

 一日の中で、また日によって寒暖差はありますが、日頃の生活においては過ごしやすい日々が多くなってきました。

 当院のゴールデンウィークの鍼灸施術は、カレンダー通りの施術となります。

 今月の施術スケジュールを更新しましたので、ご確認いただきまして来院計画を立てていただけますと有難く思います。

 さて、物価高騰など経済不安、戦争やそれに突入するかもしれないという不安感、感染症などの病気に対する不安、凶悪な犯罪の増加による身近な生活に関する不安など、メディアや報道を見ていると社会や生活において不安をかき立てられる情報ばかりです。

 また、現在、広島では先進国首脳会議(サミット)が行われようとしています。

 チャットGPTなどAIをどう扱うかにおいても議論の一つになるのではないかと思いますが、今後、社会はさらに大きな変化をみせ、ここ数年でそれが生活に浸透してくるだろうと予測されています。大変革の時代ですよね。

 少し時代を遡り、江戸終わり、明治初めの日本も江戸幕府の大政奉還や明治維新を経ての明治新政府発足、外国から多くの人々が渡来するようになり、ここのポイントも日本にとっては重要な大変革の時だったと思います。

 確かに現代とは社会状況が断然違い、ひとくくりに物事をみることはできませんが、この時代の私たちの先人の皆さまがどのように生活していたかを知ることによって、この令和の大変革時代を躍進するヒントになるのだろうと思います。

 江戸末期、明治初期に訪れた外国人の手記や日記など、外国人の客観的メガネを通すことにより、より正確に、具体的に見えてくるものがあるなと感じましたので、『逝きし世の面影』(渡辺京二 著 平凡社ライブラリー)より抜粋させていただき見ていきたいと思います。

先人に学び行動すれば日本人みなこの時代を飛躍的に 成長できる?!・・・か?!

「日本人はいろいろな欠点をもっているとはいえ、幸福で気さくな、不満のない国民であるように思われる」

オールコックさん(イギリス)

 彼は日本のことを辛辣に評価する一方、このようにも見ていました。

「どうみても彼らは健康で幸福な民族であり、外国人などいなくてもよいのかもしれない」


オイレンブルグ使節団(プロシャ;ドイツ)1860年(万延元年)

 通商条約締結のために来日した使節団です。

「誰の顔にも陽気な性格の特徴である幸福感、満足感、そして機嫌のよさがありありと現われていて、その場所の雰囲気にぴったりと融けあう。彼らは何か目新しく素敵な眺めに出会うか、森や野原で物珍しいものをみつけてじっと感心して眺めているとき以外は、絶えず喋り続け、笑いこけている」

ヘンリー・S・パーマー(イギリス)1886年(明治19年)タイムズ紙の記事

 水道設計によって名を残した彼が伊香保温泉に行った際の湯治客をみて感じたことを書いています。

「この民族は笑い上戸で心の底まで陽気である」

「日本はこの旅行全般を通じ、歩き回った国の中で一番素晴らしい(オーストラリア、ジャワ、シャム(タイ)、中国と歴訪)」

「日本人は、顔つきはいきいきとして愛想がよく、才走った風があり、これは最初のひと目でピンときた」

ボーヴォワル(フランス)

「日本人ほど愉快になり易い人種はほとんどあるまい。良いにせよ悪いにせよ、どんな冗談でも笑いこける。そして子どものように、笑い始めたとなると、理由もなく笑い続けるのである」

「女の子に金属製のボタンを与えると・・・『大変有り難う』と、家族みな揃って何度も繰り返して御礼を言う。そして跪いて、可愛い頭を下げて優しく微笑むのであった。社会の下の階層の中でそんな態度に出会って、全く驚いた次第である。私が遠ざかっていくと、道の外れまで見送ってくれて、ほとんど見えなくなってもまだ「さよなら、また明日」と私に叫んでいる。あの友情のこもった声が聞こえるのであった」

リンダウ(スイス駐日大使)1859年(安政6年)

 これらはほとんどの欧米人観察者の目にとまった当時の人々の特徴だったということです。

「話し合うときには冗談と笑いが興を添える。日本人は生まれつきそういう気質あるのである」

ベルク(プロシャ;ドイツ)

 やはり私たち日本人の気質としては遺伝子に組み込まれている記憶なのだと私は感じます。

「一つに事実がたちどころに明白になる。つまり上機嫌な様子がゆきわたっているのだ。群衆の間でこれほど目につくことはない。彼らは明らかに世の中の苦労をあまり気にしていないのだ。彼らは生活の厳しい現実に対して、ヨーロッパ人ほど敏感ではないらしい。西洋の都会の群衆によくみかける心労に打ちひしがれた顔つきなど全く見られない。頭をまるめた老婆からきゃっきゃと笑っている赤児にいたるまで、彼ら群衆は、にこやかに満ち足りている。彼ら老若男女を見ていると、世の中には悲哀など存在しないかに思われてくる」

「(生活の悲しみや惨めさが存在しないはずはない)それでも、人びとの愛想のいい物腰ほど、外国人の心を打ち魅了するものはないという事実は残るのである」

ウイリアム・G・ディクソン(イギリス;教師) 1876年(明治9年)

 先人の皆さまは生活がどうであれ、何かに感謝し、満足感を得て、生きていること自体に価値や喜びを見いだしていたのではないでしょうか。

「日本人はおしなべて親切で愛想がよい。底抜けに陽気な住民は、子どもじみた手前勝手な哄笑をよくするが、これは電流のごとく文字通り伝搬する」

G・クライトナー(オーストラリア陸軍中尉) 1878年(明治11年)

 彼は来日先の長崎を始め、大阪など各所でどよめくような笑いが周囲に伝搬することを感じたようです。

 長々と文章を抜粋して書いてきましたが、当時の日本の一般の人びとの情景が外国人の目を通して客観的に理解できたのではないかと思います。

 繰り返しになりますが、私たち日本人の先人・・・と言いましても数世代前の皆さまが、このように明るく、元気に、素直に、そして満足感や歓び、感謝を持って日々を工夫しながら生活していたことは覚えておきたいですね。

 そして、これは現代の日本の社会や日常にも活かすことができることだと思います。

 情報過多の時代だからこそ、根本的な「人間」「人間くさい匂い」「人間性」の基盤をつくりながら、日々を笑顔と幸福の中で過ごす術を心がけていくことが、本当の意味でのウエルビーイングな社会が実現され、素晴らしい国 日本、そして、私の住む石川県、金沢市など活気ある地域が形作られてくるのかなと感じています。

 もちろん、そのような生活をしていれば、心も身体も健全になり、病気も必ず減少しまっす!!

 激動の時代だからこそ、大切にしなくてはいけいない伝統がある!

 のだと思います。

 最後までお読みいただき、ありがとうございます。

 喜び溢れ、笑顔と幸多き令和5年5月をお過ごしくださいませ~♬♬