子どもの教育について考えてみる

当院は、小児はり、または子育て世代のお母さん、お父さんの鍼灸ケアに力を入れています。
子どもたちと鍼灸臨床をしながら触れあっていると、微笑ましくなりますし、元気に、笑顔に、逞しく成長していって欲しいなと心から思います。
また、お母さんやお父さんとの対話では、ご夫婦で頑張って、悩みながら、子育てに励んでいる姿に心から応援したくなります。
小児hari
小児はり灸でできることは限られていますが、多くの状況にできる限り対応できるように知識や技術を研鑽することはもちろんです。しかし、子どもたちが、より健やかに成長していくためにはその環境整備が重要となります。
少し話は変わりますが、ホームページで私の紹介でも書いてありますが、私は高校を卒業してすぐに、名古屋の東洋医学研究所® 黒野保三先生のところに入所し、住込みで鍼灸マッサージの修行を行いました。
黒野先生は、鍼灸の勉強ばかりでなく、東洋哲学思想や日本の精神文化の講話や、それをベースに社会・経済現象や日常の行動を題材にして、多くの実践的、修身的な教えもいただきました。
先生がよくお話されていたのは、「君たちが受けてきた教育は短絡的なんだよ」「戦後の占領政策の中でつくられた教育なんだよ」と教えていただきました。
はじめは全く知らなかったし、知ろうともしませんでしたので、「なんですと??」という感じでした。
先生は目に見えない心の動きを大切にされ、その心が表われた言葉や行動を厳しくご教授いただきました。そのお陰さまで今の私の思考や行動があるのだと大感謝しています。
短絡的な思考や人間性では東洋医学を扱う鍼灸師は務まらないということを身をもって教えていただきました。
「心」や「精神」の教えというのは尊いものでありますし、そうたやすく教えることができるものではありません。では、どうするかというと、私なら師匠である黒野先生の言葉や行動に五感を研ぎ澄ませ、それを手本として行動し、自分を成長させていく土台をつくるということになります。
戦前は、そのような教育がありました。
それが「修身」という授業です。
戦後、GHQの占領政策により没収され、教育を行うことが禁止されます。しかし、中身を読んでみると、子どもの成長に合わせて、これこそ今、心の基盤として必要な教育ではないかと感じました。
日本の政策の中で「子ども中心」とよく言われますが、私は「子ども中心」ではなく、「子どもが将来、自立して人生を送ることができる成長環境を整える」ことが大事なのだと思っています。
そんなことをブログに書かせていただきましたので、お立ち寄りいただければ嬉しく思います。
子どもの教育について考えてみる(note)