唾液と痰~健康・養生・幸せブログ 貝原益軒『養生訓』~ブログ更新

東洋医学では「証」を立てて鍼灸治療をすすめていく上での方針としています。
生命力が衰え元気がないのか、元気があるのか(陰・陽)、その病はまだ軽く表面的なものか、重く進行しているのか(表・裏)、血流が悪く冷えているのか、炎症があり熱を帯びているのか(寒・熱)、虚弱体質で病に弱いか、頑丈で病を容易にはねのけるのか(虚・実)などのように分類して患者さんの状態を、身体全体の状態、病の進行度、病の性質、病の勢い等を見ます。
もちろん症状や状態に対して、医療機関でも行っている徒手検査法や血圧測定など現代医学的な方法も、患者の病態把握に行いますよ。
患者さんの今の状況が、治りやすいのか、時間がかかるのか、そのあたりを問診等でおききして、身体をみながら判断していきます。このような患者さんを、身体や症状にあらわれている現象から読み解いていくことが東洋医学では長けています。すごくよく出来た考え方、システムだと思います。
今回の「痰」も、現代の解剖・生理学などと少しリンクさせて考えると面白いところがたくさんあります。
キリスト教やイスラム教、仏教など宗教や宗派が違っても、本質的に一人の人間の心や身体を捉える真実は一つであり、言っていることは同じなのです。
何か言いたいかと申しますと、医学も同様、一人の人間をみるのだから、共通点や、結局は言っていることは同じなんだよという部分も多いのではないかということです。
なんか小難しい話になりましたが、ブログを更新しましたので、どうぞお気軽にお立ち寄りください。