鍼灸師として・・・新たなる旅立ち 師匠ってなんだ?!を辿る物語 ~第3話 心の教育~

師匠の仏前で手を合わ誓う✨

 令和4年3月21日(春分・彼岸の中日)、令和3年9月27日にご逝去された師匠の黒野保三先生のご仏前に手を合わせ、お参りさせていただきました。91歳という大往生であり、鍼灸医学・医療のため真実の探求を最後まで実践された充実した人生を送られたと思います。

 先生の奥様とも話に華が咲きました。新潟(三条・村上)から同じく黒野先生のもとで弟子として修行した2人、そして、現 東洋医学研究所所長(福井県出身)の4名で話が盛り上がり、まだまだ時間が足らないくらい多くの話をさせていただきました。

 先生の、この世での最後の3ヶ月ほどの話をお聞きし、最後まで研究所やご家族の先を見据えて計算して話を進め、意識が薄れてきた時も、すごくすごく穏やかなお顔で、これが死を迎える人の顔なのか?!と医師がびっくりする程の穏やかで福よかな表情をされていたとのお話には驚愕でした。

 人生やりきった、後はすべて託した安心、これまでの先生が歩んでこられた人生が凝縮された「死にざま」なのかなと感じました。

 先生は高齢になられてからはよく、「私は人に恵まれた」と言われてきました。しかし、弟子をはじめ愛情のかけ方、お世話になった人へは最後まで、ここまでやるのかというくらい心配りを実践されます。そんな信念や情熱が先生のまわりに、光によってくる虫のように(笑)、人が集まってきたのだと私は思います。

 私もその一人ですが。

 お参りにご自宅へ行かせていただいた節目の日の事柄なども想像しながら、私の師匠を辿る旅はまだまだ続くのでした。
 ブログ更新しましたので、どうぞ、お立ち寄りください。

鍼灸師 田中良和 ~新たなる旅立ち~ 師匠って何だ?!を辿る物語 ☆第3話 心の教育☆