不妊症に対する鍼灸最前線 講習会へZOOM参加

 10月25日(日)に開催されました、第51回現代医療鍼灸臨床研究会のテーマが『不妊症に対する鍼灸最前線』でしたので参加させていただきました。

 コロナのお陰というと語弊があるかもしれませんが、いつもなら参加できなかった講習会や研修会をオンラインで参加できるという機会が多くなりました。これを利用しない手はありません!

 さて、当院でも妊娠しやすいカラダ作りのための鍼灸を提供させていただいてます。しかし、すべての皆様に良い結果が出ているわけではありません。自分の施術の何か間違っていたのか、どこか改善点はないのか、さらに効果をあげるためにはどう考えていかなければいけないか、臨床を重ねるごとに課題が出てきます。

 それは様々なところで勉強し、新鮮な情報や、より情報を取り入れ、患者さんに活かしていくしない!ですよね。
 今回は、以下で得た情報をブログに書かせていただきましたので、ご興味のある方はどうぞご覧ください。

第1話  専門鍼灸師が実践する有効な治療方法とは?

第2話  不妊症の病態と東洋医学(漢方・鍼灸)が果たす役割

第3話  不妊症に対する鍼灸治療諸外国における臨床研究の現状と課題を中心としてー

 不妊症に対する鍼灸施術に関しては、多くの鍼灸師がエビデンス(科学的根拠)も考慮しながら施術にあたっています。エビデンスというのは、現在、実施されている医療における一つの基準であり指針です。
 全日本鍼灸学会や日本東洋医学会、時に日本生殖医学会などでも鍼灸の臨床研究が報告されています。しかし東洋医学、特に鍼灸の難しいところは統計学を駆使したエビデンスでは評価できない部分(これは不妊症の鍼灸だけでなく、すべての分野において)もあるという事実です。

 今回のお話の中にもあるように、鍼灸を行なうことによる心の安定や、多くの愁訴が改善していくことによる安心感や満足感など、Evidence Based Medicine(科学的根拠に基づいた医療)ではなく、Narrative Based Medicine(物語と対話に基づく医療)の側面も多くあるのが鍼灸ではないかと思います。
 それでもエビデンスの構築は鍼灸の効果を評価する上で重要です。しかし、患者さんにとってはナラティブの面も考慮されての不妊治療に対する効果と納得ではないかと感じています。

 長くなりましたが、どうぞブログをご覧頂きまして、もし、不妊治療を実施されているご夫婦で、鍼灸にご興味がある、取り入れたいと思われている方がおられましたら、いつでもご連絡くださいませ。💝